映画「アバター」の仕上げはModern VideoFilmのPabloで
Scene from Avatar
2009年12月16日英国発:アメリカ西海岸のModern VideoFilmは、James Cameron監督のステレオ3D話題作「アバター」の仕上げ作業を行ってきた。トレーラーやプロモーションを含む、この映画のすべてのコマがModern VideoFilmの制作パイプラインを通った。このパイプラインには、クォンテルのPablo Stereo3Dシステムも含まれる。Pabloを使って行われた作業には、コンフォーミング、ステレオ3Dの確認と調整、そして品質管理が含まれる。非常に重要な作業としては、衛星パンドラの先住民ナヴィの言語を英語字幕としてステレオ3Dのスペースに載せる作業があった。
映画「アバター」は、全世界で12月18日(日本では12月23日)に公開される、ライブアクションのステレオ3Dと最先端の3Dアニメーションを組み合わせた非常に意欲的なプロジェクトだ。映画のショットのうち75%ほどがVFXで、世界中のVFX制作会社を動員して作成したVFXが最終的にModern VideoFilmに集結した。
映画「アバター」は全世界でほぼ同時にリリースされ、2Dと3Dを制作した上に、3種類の異なる画角のものが作られた。それだけ作業量も膨大だったわけだが、Modernはこれに対応すべく、非常に広範囲の装置から成る、強力で効率的なポストプロダクション・パイプラインを構築した。Modernは届いたショットすべてを共通の命名規則にしたがってリネームし、それを社内のSANに送り込む。各ショットはそこからPabloに取り込まれ、最初のチェックが行われる。Pabloのリアルタイム・ステレオ3Dツールセットによって、ステレオと技術的な品質を確認し、編集部門から届いた複数のリストにしたがって、コンフォームをする。ここではスピードと正確さが要求される。パイプライン上でさらにグレーディングが行われ、最終的にナヴィのことばの英語字幕をつけるためにPabloに戻ってくる。
「この半年間、3台のPabloを毎日24時間、週7日稼動させてきました」と話すのは、Modern VideoFilmの主任編集者Roger Berger氏だ。彼は、James Cameron監督の「Ghosts of the Abyss」(「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」)を含む数々のステレオ3D作品を手がけてきた。「この映画で興味深い点は、まだ完成しないうちから、プロモーションのためのイベントで完成したフッテージを作る必要があったということです。この数か月、だいたい10分から20分くらいのものをたくさん作りました。しかも映画そのものは完成していないわけで、われわれは完成に向けて作業を続けます。さらに、われわれは複数の異なるバージョンを作っては、それをJames Cameronといっしょにコンテストしていくわけです。Pabloのうち1台は、実に12,000ものクリップが保存されていました。もっとも、どのPabloもいつも満杯状態でしたが。プロジェクトもここまで複雑になると、いつでも映画のどの部分でも見ることができるというのは、本当の意味で利点になります」とBerger氏は続ける。「クォンテルのサポートは素晴らしかった。必要なときにはいつもすぐに助けてくれました。」
ステレオ3D版の字幕は非常に複雑なプロセスになる。というのは、字幕が3Dスペースの中で正確な位置にないと3Dコンテンツと衝突してしまうからだ。Pabloのリアルタイム・ステレオ3Dツールセットを使えば、字幕をつけたらすぐにステレオで再生して確認し、必要があればすぐに修正することができる。Berger氏は楽しみながらステレオ3Dの制作ができたと話す。「Pabloのリアルタイム・ステレオ3Dとトータルな柔軟性がなかったら、どうやってこのプロジェクトを進めたらいいのか想像もできませんよ」とBerger氏は締めくくった。
Modern VideoFilmのStudio Service部門の代表者、Mark Smirnoff氏は話す。「Modern VideoFilmでは、われわれはここで生み出される高い品質に誇りを持っています。素晴らしい装置があるというだけではありません、素晴らしい人々がいるということなのです。両方が大切で、その両方に感謝しています。Pabloはパイプラインの重要な位置を占めています。Pabloなしでは、この映画は作れなかったでしょう。」
了
